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各科案内

乳腺・甲状腺科

診療概要

疾患の早期発見、安全かつ
確実な治療ができます

乳腺・甲状腺の病気について、癌の早期発見、安全かつ確実な治療を行います。2014年1月より常勤医師が着任し、検診から手術、術後の薬物治療までトータルでフォローできる体制となりました。

担当する小松 誠医師は日本乳癌学会乳腺専門医および内分泌外科学会内分泌甲状腺外科専門医です。

QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を重視します

また、当院の特徴としてOSNA法による術中リンパ節迅速診断※を導入しており、乳がん患者さんの手術後のQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を重視しております。
※OSNA法による術中リンパ節迅速診断とは

個々の症例に応じた
さまざまな治療の組み合わせ

乳癌の治療においては、手術をはじめ、抗がん剤やホルモン剤などによる薬物治療、放射線療法などさまざまな治療の組み合わせが重要となります。近隣の医療機関と連携を取り、放射線治療が必要と判断した場合は、一之瀬脳神経外科病院や信州大学病院をご紹介する場合もございます。個々の症例に応じ、それぞれの患者さんが納得して治療を受け入れていただけるよう努力してまいります。

診療のモットー

迅速かつ確実な診断。触れない乳がんもみつけ、最小の負担で最も効果のある治療を提案します。

主な対象疾患、可能な検査・治療

主な対象疾患

  • 乳がん・乳腺症・乳腺炎などの乳腺の病気
  • 甲状腺ガン・甲状腺腫・パセドウ病・橋本病等の甲状腺の病気

可能な検査・治療

  • マンモグラフィー
  • CT
  • 穿刺吸引細胞診
  • マンモトーム生検
  • 薬での治療
  • OSNA法リンパ節迅速診断
  • エコー
  • MRI
  • 針生検
  • ガンに対する手術
  • バセドウ病・橋本病に対する薬の治療

医師の紹介はこちら

OSNA法による
術中リンパ節迅速診断とは

QOLを重要視
~患者さんの負担を軽くする手術法~

乳がんでは、リンパ節転移の有無を調べる検査が治療方針を決定する上で重要と言われています。

これまでは、乳がんの手術において、がんが最も転移しやすい脇の下のリンパ節をすべて切除するのが標準的な手術方法でした。しかし、脇の下のリンパを切除した場合、腕が腫れる(リンパ浮腫)などの後遺症が出る場合があり、手術後の日常生活に大きく影響します。

そこで現在では、切除範囲を最小限にとどめ、患者さんの負担を軽くするという手術方法が広まっています。そのリンパ節転移検査方法がセンチネルリンパ節の検査です。

センチネルリンパ節検査とは?

センチネルリンパ節は、がん細胞が最初に転移するリンパ節のことをいいます。

センチネルリンパ節(SN)と乳がん
センチネルリンパ節とは、リンパ管に入ったがん細胞が最初にたどり着く腋窩リンパ節のことで、がん細胞への転移を見張っているという意味で“見張りリンパ節”とも呼ばれます。

センチネルリンパ節の検査は、一般的にまず手術中にセンチネルリンパ節を抽出し、専門の医師(病理医)が抽出されたセンチネルリンパ節をスライスし、その断面を観察してがん細胞の有無を確認します。このセンチネルリンパ節生検でがんの転移を認めない場合は、それ以上の腋窩リンパ節の切除は行わず、転移を認める場合のみこれまで通りリンパ節の切除を行います。

この方法を用いると、腋窩リンパに転移のない方(全乳がん患者の60%強)への不必要なリンパ切除を避けることができ、リンパ切除による弊害(上腕の運動障害や知覚障害、腕のむくみなど)を減らすことができます。

しかし、この方法ではセンチネルリンパ節の一部分しか観察できず、がん細胞を見つけられない場合があるため、手術の後にもう一度センチネルリンパ節を詳しく病理検査する必要がありました。
また、術中の限られた時間での検査の実施、転移判定の困難さが課題となっていました。

「OSNA法」術中リンパ節迅速診断装置が患者さんへの負担を大幅に軽減

「OSNA法」とは、
分子生物学的な方法を用いた
最新のリンパ節転移検査法です。
ワンステップで組織を
遺伝子レベルまで検査します。
OSNA法術中リンパ節迅速診断装置
OSNA法術中リンパ節迅速診断装置

当院で導入したOSNA法による術中リンパ節迅速診断は、乳がんの手術中にリンパ節を切除し、検査器械にかけることにより、リンパ節中のがん細胞由来の遺伝子(サイトケラチンCK19)を増幅して計測することにより転移の有無を数値で判断します。

検査は30分ほどで完結し、迅速診断の結果、リンパ節を切除する治療の省略ができます。検査が自動化・簡便化され、客観的な結果が得られるため、乳がん診療の標準化に繋がります。また、再手術による患者さんの負担軽減にも貢献できます。

乳がん検診を受けましょう

乳がんの治療には早期発見が
最も重要です

ピンクリボン

今や日本人の10人にひとりがかかると言われている乳がん。
早期発見によって90%以上は治せる病気と言われています。

乳がん検診受診の流れ

※まずはお電話でご予約ください。

個人で受診希望の方
ご予約先

TEL.0263-82-2474
(病院代表)

受付 9:00~18:00

「乳腺外科へ」とお伝えください

流れ
  1. マンモグラフィー検査
  2. 超音波検査
  3. 医師の診察
安曇野市の乳がん・子宮がんクーポンをお持ちの方
ご予約先

TEL.0263-81-1011
(人間ドック直通)

受付 8:00~16:30

流れ
  1. マンモグラフィー検査
  2. 後日結果が安曇野市から届きます

マンモグラフィー検査

マンモグラフィー

乳房専用のエックス線検査です。乳房を圧迫して少量のエックス線量でがんを発見できるようにしています。
乳房はやわらかい組織でできているので、専用の装置を使って透明な板に挟んで撮影し、ミリ単位の非常に小さながんや石灰化、わずかな乳腺の変化なども見つけることができます。多少痛みを伴いますが、十分圧迫すればきれいな写真を撮れ正確に判断できます。